電気理論
電圧降下
電圧降下とは、電源の電圧が電線の抵抗にもかかり、電源の電圧よりも負荷にかかる電圧が小さくなっていることを 電圧降下と言います。
この場合は負荷には電圧がそのまま100Vかかります。
電源と負荷をつなぐ電線の抵抗を考えてみると、電源の電圧100Vが「電線の抵抗」と「100Ωの抵抗負荷」に分圧されるため、100Ωの抵抗負荷にかかる電圧は電源の100Vよりも小さくなります。
この場合両電線の抵抗がrΩと考えた場合に例えば5Vの電圧が生じた場合に負荷にはその両電圧を合わせた10Vの電圧降下が生じて90Vがかかることになります。
練習問題1
図のような単相2線式回路において、抵抗負荷にかかる電圧は?
練習問題1の解答
上記図で確認すると20Aの電流が流れています。
オームの法則により、両端の電線の抵抗が0.1Ωなので、その両端の電線にはそれぞれ2Vの電圧がかかっています。
つまり、その合計4Vが電圧抵抗をし負荷には100Vの電圧がかかっていることになります。
練習問題2
図のような単相三線式回路において、ab間の電圧[V]、bc間の電圧[V]は?負荷は抵抗負荷とする。
練習問題2の解答
負荷が不均衡なので、中の線には電流が流れます。
bから20A、電源から10Aなので、20A-10A=10Aの電流がbから電源方向に流れます。
中の電線抵抗にかかる電圧を求めます。 V=IR=10×0.1=1V a-b間は104-2-1=101V b-c間に対しては中の電線抵抗は電圧上昇として働くため、(加算する) 104+1-1=104V
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