電気入門
総合情報.com

電気の基礎入門及び電気工事士資格対策サイトです。

Sponsored link

通信講座

第二種電気工事士速習講座

第二種電気工事士速習講座

SATの通信講座

当サイトが一番お勧めしている通信講座

Yahoo! JAPAN

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

配電設計と電気工事

分岐回路の設計

電灯やコンセントの分岐回路

分岐回路は、そこに接続する電気機器によって

に分けられます。
特に電灯やコンセント(一般電気機器)などの50[A]以下の分岐回路は、分岐ごとに施設する過電流遮断器の定格電流の大きさによって、電線の太さやコンセントの容量が定められています。

過電流遮断器の種類と容量によって定まる分岐回路の概要

分岐回路の種類過電流遮断器の
定格電流
コンセントの
定格電流
電線の太さ(軟銅線)
15[A]のヒューズまたは
配線用遮断器分岐回路
15[A]以下15[A]以下直径1.6[mm]以上
20[A]の配線用遮断器
分岐回路
15[A]超、20[A]以下の
配線用遮断器に限る
20[A]以下直径1.6[mm]以上
20[A]のヒューズ分岐回路15[A]超、20[A]以下のヒューズに限る20[A]直径2.0[mm]以上
40[A]のヒューズまたは配線用遮断器分岐回路20[A]超、30[A]以下20~30[A]直径2.6[mm]以上、
(断面積5.5[mm2以上)
40[A]のヒューズまたは
配線用遮断器分岐回路
30[A]超、40[A]以下30~40[A]断面積8[mm2]
50[A]のヒューズまたは
配線用遮断器の分岐回路
40[A]超、50[A]以下40~50[A]断面積14[mm2以上

このような形でよく出題されます。

分岐回路

分岐回路

分岐回路の「開閉器および過電流遮断器」の施設位置

分岐回路には原則、幹線の分岐点から3m以下の場所に分岐開閉器を施設しなければなりません。
しかし分岐した電線の太さによって決まる許容電流と、幹線の過電流遮断器の定格電流との割合で、3m超える場所でも取り付けられる場合があります。(分岐開閉器は省略できません。)

太さ許容電流
1.6mm27A以下
2.0mm35A以下
2.6mm48A以下

分岐回路

練習問題1

図のように定格電流50Aの配線用遮断器で保護された低圧屋内幹線から太さ2.0[mm]のVVFケーブル(許容電流24A)で分岐する場合、ab間の長さの最大値[m]は?ただし、低圧屋内配線に接続される負荷は、電灯負荷とする。

分岐回路

練習問題1の解説

この場合ab間の長さの最大値[m]を求めるので、許容電流24Aが定格電流の50Aの何%であるかを求めてやればいいことになります。
つまり、24 ÷ 50 x 100 = 48%になります。

つまり、35%以上あれば8m以下になり、55%以上あれば距離に制限なく取り付けられる。
であるからab間の長さの最大値[m]は8mになります。
練習問題2

図のような定格電流150[A]の配線用遮断器で保護された低圧屋内幹線から太さ5.5[mm2]のVVRケーブル(許容電流34[A])で低圧屋内電路を分岐する場合、ab間の長さの最大値[m]は?
ただし、低圧屋内幹線に接続される負荷は、電灯負荷とする。

分岐回路

練習問題2の解説

考え方は練習問題1と全く同じです。

34 ÷ 150 x 100 = 22%になります。

22%は35%以下になり、ab間の長さの最大値[m]は3mになります。


配電設計と電気工事
配電設計と電気工事
電気設備基準の規定配電方式絶縁電線と許容電流
幹線に求められる許容電流電灯やコンセントの分岐回路接地工事
Sponsored link

ページのトップへ戻る