ちょっとだけシーケンス制御
ここでは、少しだけシーケンス制御について記載します。
シーケンス制御の定義
設備・装置および機器の動作を、各構成要素の物理的寸法および配線に関係なく、主として機能を中心とした電気的接続を 展開して、図記号によって表現する図(展開接続図)
- 機械図面や建築図面のように、物の実体を表さない。
- 器具そのものの形や寸法などは、電気的に表さない。
- 一般に電気的な接続関係をあらわした図記号と図記号を結ぶ線で表す
シーケンスの種類
- 有接点シーケンス
- 無接点シーケンス
- PLC(Programmable Logic Controller)
有接点シーケンス
リレーシーケンスともいいます。電磁継電器などの有接点リレーをスイッチとして利用し制御する方式です。制御図を表すにはシーケンス図が用いられます。
無接点シーケンス
ロジックシーケンスともいいます。トランジスタやICなどを利用して論理素子をスイッチとして利用し制御する方式です。制御図を表すには論理回路図が用いられます。PLCの開発によって利用されなくなりました。
PLC(Programmable Logic Controller)
専用のマイクロコンピュータを利用した制御装置のことを”プログラマブルロジックコントローラ”といいます。パソコンや専用の入力装置を利用して、制御内容をプログラムによって表現し、これを実行することによりシーケンス制御を行う装置です。制御図を表すにはラダー図が用いらます。
主によく有接点シーケンスが使われますので、当サイトでも接点シーケンスについて説明していきます。表し方
- 「縦書き」と「横書き」がある。
- 縦書きの場合は上下、横書きの場合は左右に引いた直線で電源を表し、母線という。
- 交流の母線はL1・L2(具体的にはR・S、L・N)、直線の母線はP・N(+24・COM)の記号で区別
- 複数の状態をとるものは、復帰または休止状態にあるとき、または通常あるべき状態で表す。
- 電源は切り状態で表す。
- 手動操作されるものは、操作部に手を触れない状態で表わす。
- いずれの状態でも差し支えないものは任意の状態で表わす。
ただし、同一図面上ではいずれか、1つの状態に統一する。 - 各機器は図記号を用いて制御動作の順序に沿って描かれ、原則としてシーケンスの上から下へ、左から右へ流れて動作する
- 図記号に文字記号を付記すると、各接続機器の対応が読み取れる。
- 制御機器の各部には、その制御機器名を示す文字記号が付記されている。
シーケンス制御
シーケンス制御 | ||
---|---|---|
シーケンス制御の定義 | シーケンスの基本1 | リレー(電磁継電器) |
電磁接触器・電磁開閉器 | 基本的な回路 | AND回路 |
OR回路 | 自己保持回路 | インターロック回路 |
タイマー回路 | 遅延動作回路 | 一定時間だけ動作する回路 |
Y-Δ回路でのモーター始動回路 | 可逆回路 |
Sponsored link