計算問題以外の解説1
問題1
- ビニル絶縁電線(単線)の抵抗又は許容電流に関する記述として,誤っているものは。
- イ.許容電流は,周囲の温度が上昇すると,大きくなる。
- ロ.許容電流は,導体の直径が大きくなると,大きくなる。
- ハ.電線の抵抗は,導体の長さに比例する。
- ニ.電線の抵抗は,導体の直径の2乗に反比例する。
【解説】
基本的に、銅などの金属は、温度が上昇すると、抵抗が大きくなります。
抵抗が大きくなればオームの法則より
V=IR
電流は小さくなります。
従って誤っているのはイです。
あとロ、ハ、二については抵抗の公式を思い出してください。

【答え・イ】
問題2
- 定格電流30 Aの配線用遮断器で保護される分岐回路の電線(軟銅線)の太さと,接続できるコンセントの図記号の組合せとして,適切なものは。




ただし,コンセントは兼用コンセントではないものとする。
【解説】
以下の表を覚えておかないと解けない問題です。
| 分岐回路の種類 | 過電流遮断器の定格電流 | コンセントの定格電流 | 電線太さの最小値 |
|---|---|---|---|
| 15[A]分岐回路 | 15[A] | 15[A]以下 | 直径1.6mm以上(または2mm2以上) |
| B20[A]分岐回路-配線用遮断器 | 20[A]以下 | 20[A]以下 | 直径1.6mm以上(または2mm2以上) |
| 20[A]分岐回路 | 20[A]のヒューズに限る | 20[A] | 直径2mm以上(または3.5mm2以上) |
| 30[A]分岐回路 | 30[A]以下 | 20[A]~ 30[A] | 直径2.6mm以上(または5.5mm2以上) |
| 40[A]分岐回路 | 40[A]以下 | 30[A]~ 40[A] | 断面積8mm2以上 |
| 50[A]分岐回路 | 50[A]以下 | 40[A]~ 50[A] | 断面積14mm2以上 |
分岐回路の種類の30Aは、電線の太さは直径2.6mm以上(または5.5mm2以上)となっているので
直径が2.0mmのハと断面積3.5mm2のロは不正解になります。
イと二に絞られましたが
あとはコンセントの図記号で判断しなければなりません。
分岐回路の種類の30Aのコンセントの定格電流は20A~30Aになっていますが。イと二のコンセントの図記号を確認すると
二のコンセントには20Aと記載されているのに対してイには記載されていません。
つまり、イのコンセントは15Aと考えられます。
従って正しいのは二になります。
【答え・二】
問題2-1
- 低圧屋内配線の分岐回路の設計で,配線用遮断器,分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして,適切なものは。




ただし,分岐点から配線用遮断器までは 3 m,配線用遮断器からコンセントまでは 8 mとし,電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。また,コンセントは兼用コンセントではないものとする。
【解説】
この問題は問題2の解説の表を覚えておかないと解けません。
まずイですが30Aの配線用遮断器です。コンセント定格電流は、30~20Aです。
問題でイでは定格電流30Aのコンセント1個とあるので正しいです。
ロですが20Aの配線用遮断器です。コンセント定格電流は、20Aとなっています。
しかし問題のロでは定格電流30Aのコンセント1個とあるので誤りです。
ハですが30Aの配線用遮断器です。コンセント定格電流は、30~20Aです。
しかし問題のハでは定格電流15Aのコンセント2個とあるので誤りです。
二ですが20Aの配線用遮断器です。コンセント定格電流は、30~20Aです。
問題の二では定格電流20Aのコンセント2個とあるので正しいです。
この段階で正しいのはイと二になりました。
次にイと二の電線について見ていきます。
イですが電線の太さは3.5mm2となっています。
30Aの電線の太さは直径2.6mmとなっています。
直径2.6mmの断面積を計算すると
円の断面積=半径 x 半径 x 3.14
より
1.3 x 1.3 x 3.14 =5.3066m2
になり3.5mm2では適用できませんので誤りです。
次に二ですが
20Aの電線の太さは直径2.0mmです。
問題の二では2.0mmと記載があるので正しいのは二になります。
【答え・二】
問題3
- 低圧の地中配線を直接埋設式により施設する場合に使用できるものは。
- イ.600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)
- ロ.屋外用ビニル絶縁電線(OW)
- ハ.引込用ビニル絶縁電線(DV)
- ニ.600V ビニル絶縁電線(IV)
【解説】
地中埋設工事の地中電線は、ケーブルでなくてはいけません。
従ってイが正解です。
この問題は即答してほしい問題です。
【答え・イ】
問題4
- 600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(EM-EEF)の絶縁物の最高許容温度[℃]は。
- イ.60
- ロ.75
- ハ.90
- ニ.120
【解説】
600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(EM-EEF)の絶縁物の最高許容温度は75℃です。
知識問題なので75℃は覚えておきましょう。
【答え・ロ】
問題4-1
- 600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)の絶縁物の最高許容温度[℃]は。
- イ.60
- ロ.75
- ハ.90
- ニ.120
【解説】
600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースの絶縁物の最高許容温度ですが、これは、90℃です。
知識問題なので90℃は覚えておきましょう。
【答え・ハ】
問題4-2
- 絶縁物の最高許容温度が最も高いものは。
- イ.600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)
- ロ.600V二種ビニル絶縁電線(HIV)
- ハ.600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)
- ニ.600Vビニル絶縁電線(IV)
【解説】
イの600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)は90℃です。
ロの600V二種ビニル絶縁電線(HIV)は75℃
ハの600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)は60℃
二の600Vビニル絶縁電線(IV)
ですのでイが正しい。
【答え・イ】
問題5
- 電気工事の種類と,その工事で使用する工具の組合せとして,適切なものは。
- イ.金属線ぴ工事とボルトクリッパ
- ロ.合成樹脂管工事とパイプベンダ
- ハ.金属管工事とクリックボール
- ニ.バスダクト工事と圧着ペンチ
【解説】
適切なものは
ハの金属管工事とクリックボール
クリックボールは金属管の内のバリ取りに、リーマに差し込んで使われる工具ですので金属管工事で使用されます。
イのボルトクリッパは太い電線やメッセージワイヤを切断する工具で金属線ぴ工事には使いません。
ロのパイプベンダは金属管の曲げに使用するので合成樹脂管工事には使用しません。
二の圧着ペンチは、銅線用裸圧着端子に使われるます。バスダクト工事には使用しません。
【答え・ハ】
問題5-1
- 電気工事の作業と使用する工具の組合せとして,誤っているものは。
- イ.金属製キャビネットに穴をあける作業とノックアウトパンチャ
- ロ.木造天井板に電線管を通す穴をあける作業と羽根ぎり
- ハ.電線,メッセンジャワイヤ等のたるみを取る作業と張線器
- ニ.薄鋼電線管を切断する作業とプリカナイフ
【解説】
不適切な組み合わせは二です。
プリカナイフですが、これは、2種金属可とう電線管の切断に使う工具です。
薄鋼電線管を切断には使用しません。
【答え・二】
問題6
- 三相誘導電動機が周波数50 Hzの電源で無負荷運転されている。この電動機を周波数60 Hzの電源で無負荷運転した場合の回転の状態は。
- イ.回転速度は変化しない。
- ロ.回転しない。
- ハ.回転速度が減少する。
- ニ.回転速度が増加する。
【解説】

周波数が50Hzから60Hzに変更されています。極数に関する記載がございませんので極数は無視してよいと思います。
周波数は回転速度に比例します。
つまり50Hzのときは120 x 50=6000
60Hzのときは120 x 60=7200
になり
周波数が高くなると回転速度は増加することになります。
【答え・ニ】
問題6-1
- 三相誘導電動機が周波数60Hzの電源で無負荷運転されている。この電動機を周波数50Hzの電源で無負荷運転した場合の回転の状態は。
- イ.回転速度は変化しない。
- ロ.回転しない。
- ハ.回転速度が減少する。
- ニ.回転速度が増加する。
【解説】
この問題も問題6を理解しておけば解ける問題です。
周波数が変わっているので回転速度は減少もしくは増加します。
従ってハか二になるわけですが今回は周波数が60Hzから50Hzに変わっているので回転速度は減少します。
従ってハが正しい。
【答え・ハ】
問題7
- 蛍光灯を,同じ消費電力の白熱電灯と比べた場合,正しいものは。
- イ.力率が良い。
- ロ.雑音(電磁雑音)が少ない。
- ハ.寿命が短い。
- ニ.発光効率が高い。(同じ明るさでは消費電力が少ない)
【解説】
蛍光灯と、白熱灯の比較問題です。
これは知識問題なので知っていれば答えれる問題と思います。
正しいのはニの発光効率が高い。(同じ明るさでは消費電力が少ない)
です。
蛍光灯は、白熱灯と比べ、発光効率が3倍以上もあります。
後の選択枠は不適切になります。
イは蛍光灯は、白熱灯と比べ、力率が悪いです。
ロは蛍光灯は、白熱灯と比べ、雑音が多いです。
ハは蛍光灯は、白熱灯と比べ、寿命が長いです。
【答え・ニ】
問題8
- 一般用電気工作物に関する記述として,正しいものは。
- イ.低圧で受電するものは,出力 55 kW の太陽電池発電設備を同一構内に施設しても,一般用電気工作物となる。
- ロ.低圧で受電するものは,小出力発電設備を同一構内に施設しても,一般用電気工作物となる。
- ハ.高圧で受電するものであっても,需要場所の業種によっては,一般用電気工作物になる場合がある。
- ニ.高圧で受電するものは,受電電力の容量,需要場所の業種にかかわらず,すべて一般用電気工作物となる。
ただし,発電設備は電圧 600 V 以下とする。
【解説】
順に見ていきます。
イですが出力 55 kW の太陽電池発電設備の部分で一般用電気工作物になりません。
太陽電池発電設備場合は出力50kW未満で一般用電気工作物になります。
ロですが低圧で小出力発電設備とあるので一般用電気工作物になります。
ハと二ですがそもそも高圧で受電するものなので、この時点で一般用電気工作物になりません。
従って正しいのはロです。
【答え・ロ】
問題8-1
- 一般用電気工作物に関する記述として,誤っているものは。
- イ.低圧で受電するもので,出力60kWの太陽電池発電設備を同一構内に施設するものは,一般用電気工作物となる。
- ロ.低圧で受電するものは,小出力発電設備を同一構内に施設しても一般用電気工作物となる。
- ハ.低圧で受電するものであっても,火薬類を製造する事業場など,設置する場所によっては一般用電気工作物とならない。
- ニ.高圧で受電するものは,受電電力の容量,需要場所の業種にかかわらず,一般用電気工作物とならない。
【解説】
イは誤りです。
太陽電池発電設備は、その出力が50kW未満なら、小出力発電設備となり、一般用電気工作物となります。
問題では出力60kWの太陽電池発電設備とあるので、小出力発電設備に該当しません。
ロの低圧で受電するものは,小出力発電設備を同一構内に施設しても一般用電気工作物となる。
は正しい記述です。そのまま覚えましょう。
ハの低圧で受電するものであっても,火薬類を製造する事業場など,設置する 場所によっては一般用電気工作物とならない。
正しい記述です。
火薬類製造など、特殊な場所では、低圧で受電するものでも、一般用電気工作物にならなくなる場合があります。
二の高圧で受電するものは,受電電力の容量,需要場所の業種にかかわらず, 一般用電気工作物とならない。
正しい記述です。
そのままです。
そもそも高圧ですから自家用電気工作物になります。
【答え・イ】
問題9
- 図のように定格電流60Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して,10mの位置に過電流遮断器を施設するとき,a-b間の電線の許容電流の最小値[A]は。
- イ.15
- ロ.21
- ハ.27
- ニ.33

【解説】
分岐回路には、“原則として”幹線の分岐点から3m以内に「開閉器及び過電流遮断器」を設けなくてはなりません。
とありますが例外があります。
まず以下の表は覚えておいてください。
| 分岐点からの電線の許容電流が、幹線の許容電流の55%以上 | 制限なしに施設できる。 |
| 分岐点からの電線の許容電流が、幹線の許容電流の35%以上 | 分岐点から3m超8m以下に施設できる。 |
| 上記にあてはまらない場合 | 分岐点から3m以下に施設できる。 |
重要なポイントとして
- 分岐回路の過電流遮断器の施設位置が8mを越えるときは、0.55×過電流遮断器の定格電流とします。
- 分岐回路の過電流遮断器の施設位置が3mを越え8m以下のときは、0.35×過電流遮断器の定格電流とします。
問題では分岐回路10mとあるので
0.55×過電流遮断器の定格電流
が適用され
定格電流60Aなので
60 x 0.55=33A
になります。
【答え・二】
問題10
- 合成樹脂管工事に使用される2号コネクタの使用目的は。
- イ.硬質ポリ塩化ビニル電線管相互を接続するのに用いる。
- ロ.硬質ポリ塩化ビニル電線管をアウトレットボックス等に接続するのに用いる。
- ハ.硬質ポリ塩化ビニル電線管の管端を保護するのに用いる。
- ニ.硬質ポリ塩化ビニル電線管と合成樹脂製可とう電線管とを接続するのに用いる。
【解説】
2号ボックスコネクタですが、合成樹脂管(VE管)とボックスを接続するためのものです。
【答え・ロ】
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