令和5年過去問題ー計算問題以外の解説1
問題31
- 床に固定した定格電圧200V,定格出力1.5kWの三相誘導電動機の鉄台に接地工事をする場合,接地線軟銅線の太さと接地抵抗値の組合せで,不適切なものは。
- イ.直径1.6 mm,10Ω
- ロ.直径2.0 mm,50Ω
- ハ.公称断面積0.75 mm2,5Ω
- ニ.直径2.6 mm,75Ω
ただし,漏電遮断器を設置しないものとする。
【解説】
この問題は以下のことを覚えておかないといけません。

ロの直径2.0 mm,50Ωは100Ω以下と1.6mm以上に適合しているので正しいです。
ハの公称断面積0.75 mm2,5Ωですが
断面積から直径を求めるには以下の公式を使います。 直径= 2 X √断面積/円周率
で計算できますが基本的に覚える必要はありません。
ここでは結果のみ覚えておいてください。
公称断面積0.75 mm2を直径に直すと1.mm以下になりますので不適合になります。
二の直径2.6 mm,75Ωは100Ω以下と1.6mm以上に適合しているので正しいです。
従って誤っているのはハです。
【答え・ハ】
問題32
- 機械器具の金属製外箱に施すD種接地工事に関する記述で,不適切なものは。
- イ.一次側200 V,二次側100 V,3 kV・Aの絶縁変圧器(二次側非接地)の二次側電路に電動丸のこぎりを接続し,接地を施さないで使用した。
- ロ.三相200 V定格出力0.75 kW電動機外箱の接地線に直径1.6 mmのIV電線(軟銅線)を使用した。
- ハ.単相100 V移動式の電気ドリル(一重絶縁)の接地線として多心コードの断面積0.75 mm2の1心を使用した。
- ニ.単相100 V定格出力0.4 kWの電動機を水気のある場所に設置し,定格感度電流15 mA,動作時間0.1秒の電流動作型漏電遮断器を取り付けたので,接地工事を省略した。
【解説】
イの記述は正しいです。
ロの記述も正しいです。
ハの記述も正しいです。
移動して使用する電気機械器具の接地線で、多心コードまたは多心キャブタイヤケーブルの1心を使う場合だと、0.75mm2でもよいとあります。
従ってキーワード(電気ドリル,多心コード,断面積0.75 mm2)で正しいといえます。
二の記述が誤りです。
水気のある場所に設置した場合は接地工事を省略できません。
【答え・】
問題33
- D種接地工事を省略できないものは。
- イ.乾燥したコンクリートの床に施設する三相200 V(対地電圧200 V)誘導電動機の鉄台
- ロ.乾燥した木製の床の上で取り扱うように施設する三相200 V(対地電圧200 V)空気圧縮機の金属製外箱部分
- ハ.乾燥した場所に施設する単相3線式100/200 V(対地電圧100 V)配線の電線を収めた長さ7 mの金属管
- ニ.乾燥した場所に施設する三相200 V(対地電圧200 V)動力配線の電線を収めた長さ3 mの金属管
ただし,電路には定格感度電流30 mA,動作時間が0.1 秒以下の電流動作型の漏電遮断器が取り付けられているものとする。
【解説】
結論からいうとコンクリートは絶縁性がないので接地工事を省略できないです。
従ってイが省略できません。
D種接地工事を省略できる場合は以下になります。
- 対地電圧150V以下の機器を、乾燥した場所に設置した場合。
- 水気のある場所以外に設置した機器に、漏電遮断器(感度電流15mA以下、動作時間0.1秒以内)を施設した場合。
- 二重絶縁構造の機器。
- 乾燥した木製の床など、絶縁性のものの上で取り扱う。
- 金属製の電線管や線ぴは、対地電圧が150V以下で、管の長さが8m以下のものを、乾燥した場所または簡易接触防護措置を施す場合。
- 金属製の電線管や線ぴは、乾燥した場所で、管の長さが4m以下。
【答え・イ】
問題34
- イ.プロパンガスを他の小さな容器に小分けする可燃性ガスのある場所
厚鋼電線管で保護した600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルを用いたケーブル工事 - ロ.小麦粉をふるい分けする可燃性粉じんのある場所
硬質ポリ塩化ビニル電線管VE28を使用した合成樹脂管工事 - ハ.石油を貯蔵する危険物の存在する場所
金属線ぴ工事 - ニ.自動車修理工場の吹き付け塗装作業を行う可燃性ガスのある場所
厚鋼電線管を使用した金属管工事
【解説】
イですがケーブル工事はどこでも工事可能です。ただし注意が必要ですが特殊な場所では、MIケーブル以外は、管などの防護装置が必要です。
イは厚鋼電線管で保護したとあるのできちんと防護装置がされているので正しい記述です。
ロはCD管を除く合成樹脂管工事は、厚さが2㎜以上なら、可燃性粉じんのある場所でも工事が可能です。
従ってロも正しい記述です。
ハが誤りです。
金属線ぴ工事は特殊な場所では工事不可です。
二の金属管工事はどこでも工事可能です。
【答え・】
問題35
- 低圧屋内配線の金属可とう電線管使用する電線管は2種金属製可とう電線管とする工事で,不適切なものは。
- イ.管の内側の曲げ半径を管の内径の6倍以上とした。
- ロ.管内に600Vビニル絶縁電線を収めた。
- ハ.管とボックスとの接続にストレートボックスコネクタを使用した。
- ニ.管と金属管鋼製電線管との接続にTSカップリングを使用した。
【解説】
イは正しい記述です。
金属可とう電線管工事ですが、屈曲半径は管の内径の6倍以上です。
ロは正しい記述です。
金属可とう電線管工事ですが、使用できる電線は、絶縁電線も使用できます。
ハは正しい記述です。
管とボックスとの接続には、ストレートボックスコネクタを使用します。
二の記述が誤りです。
違う種類の管の接続にはコンビネーションカップリングを使用します。
【答え・二】
問題36
- 図に示す雨線外に施設する金属管工事の末端 〇A又は〇B 部分に使用するものとして,不適切なものはどれか。
- イ.〇A部分にエントランスキャップを使用した。
- ロ.〇B部分にターミナルキャップを使用した。
- ハ.〇B部分にエントランスキャップを使用した。
- ニ.〇A部分にターミナルキャップを使用した。

【解説】
不適切なのは二です。
ターミナルキャップは、雨で濡れるところの垂直配管の上部管端では、使用不可です。
図から二が不適切と思われます。
【答え・二】
問題37
- 低圧屋内配線の合成樹脂管工事で,合成樹脂管(合成樹脂製可とう電線管及びCD管を除く)を造営材の面に沿って取り付ける場合,管の支持点間の距離の最大値[m]は。
- イ.1
- ロ.1.5
- ハ.2
- ニ.2.5
【解説】
この問題は知っているか知らないかの知識問題です。
答えはずばり1.5mです。
【答え・ロ】
問題38
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管による合成樹脂管工事として,不適切なものは。
- イ.管の支持点間の距離は2 mとした。
- ロ.管相互及び管とボックスとの接続で,専用の接着剤を使用し,管の差込み深さを管の外径の0.9倍とした。
- ハ.湿気の多い場所に施設した管とボックスとの接続箇所に,防湿装置を施した。
- ニ.三相200 V配線で,簡易接触防護措置を施した場所に施設した管と接続する金属製プルボックスに,D種接地工事を施した。
【解説】
合成樹脂管工事での管の支持点間の距離は1.5 mなのでイが誤りです。
ロですが接着剤を使う場合ですが、管外径の0.8倍以上なので0.9倍では問題ありません。
ハですがそのまま正しい記述です。
まったく問題ありません。湿気の多い場所では防湿装置を施します。
二ですが三相200 V配線と問題であるので300V以下になりD種接地工事で大丈夫です。
【答え・イ】
問題39
- 回路計テスタに関する記述として,正しいものは。
- イ.ディジタル式は電池を内蔵しているが,アナログ式は電池を必要としない。
- ロ.電路と大地間の抵抗測定を行った。その測定値は電路の絶縁抵抗値として使用してよい。
- ハ.交流又は直流電圧を測定する場合は,あらかじめ想定される値の直近上位のレンジを選定して使用する。
- ニ.抵抗を測定する場合の回路計の端子における出力電圧は,交流電圧である。
【解説】
イですがアナログ式も電池が必要なので誤りです。
ロですが電路と大地間の抵抗測定を行うのは絶縁抵抗計です。
ハは正しい記述です。そのまま覚えましょう。
二ですが抵抗を測定する場合の回路計の端子における出力電圧は,直流電圧である。
【答え・ハ】
問題40
- 一般用電気工作物の竣工(新増設)検査に関する記述として,誤っているものは。
- イ.検査は点検,通電試験(試送電),測定及び試験の順に実施する。
- ロ.点検は目視により配線設備や電気機械器具の施工状態が「電気設備に関する技術基準を定める省令」などに適合しているか確認する。
- ハ.通電試験(試送電)は,配線や機器について,通電後正常に使用できるか どうか確認する。
- ニ.測定及び試験では,絶縁抵抗計,接地抵抗計,回路計などを利用して測定し,「電気設備に関する技術基準を定める省令」などに適合していることを確認する。
【解説】
イが誤りです。
通電試験(試送電)は最後に行います。
目視点検→測定(絶縁抵抗・接地抵抗)→導通試験
の順です。
イ・ロ・ハはそのまま覚えましょう。
【答え・イ】
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