令和5年過去問題ー計算問題以外の解説1
問題1
- 図のように定格電流60 Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して,10 mの位置に過電流遮断器を施設するとき,a-b間の電線の許容電流の最小値[A]は。
- イ.15
- ロ.21
- ハ.27
- ニ.33

【解説】
分岐回路には、“原則として”幹線の分岐点から「3m以内」に「開閉器及び過電流遮断器」を設けなくてはなりません。
しかし、いくつかの例外があります。
基本的にその例外を覚えておかなければなりません。
- 分岐回路の過電流遮断器の施設位置が、8メートルを越えるときは、0.55×過電流遮断器の定格電流とします。
- 分岐回路の過電流遮断器の施設位置が、3メートルを越え8メートル以下のときは、0.35×過電流遮断器の定格電流とします。
問題の図では幹線から10mになっています。
8メートルを越えるときは、0.55×過電流遮断器の定格電流とします。
となっているのでこれが適用されます。
定格電流60 Aの過電流遮断器なので
0.55 x 60 = 33
になります。
【答え・ニ】
問題1-1
- 図のように定格電流40 Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して,10 mの位置に過電流遮断器を施設するとき, a-b間の電線の許容電流の最小値[A]は。
- イ.10
- ロ.14
- ハ.18
- ニ.22

【解説】
この問題も
8メートルを越えるときは、0.55×過電流遮断器の定格電流とします。
となっているのでこれが適用されます。
定格電流40 Aの過電流遮断器なので
0.55 x 40 = 22
になります。
【答え・ニ】
問題1-3
- 図のように定格電流50 Aの配線用遮断器で保護された低圧屋内幹線からVVRケーブル太さ8 mm2(許容電流42 A)で低圧屋内電路を分岐する場合,a - b間の長さの最大値[m]は。
- イ.3
- ロ.5
- ハ.8
- ニ.制限なし
ただし,低圧屋内幹線に接続される負荷は,電灯負荷とする。

【解説】
ポイントはここにあります。
問題文より
定格電流50 A
許容電流42 A
そこから求めていきます。
42 ÷ 50=0.84=84%
になります。
つまり
分岐点からの電線の許容電流が、幹線の許容電流電流の55%以上に該当することがわかります。
制限なしになります。
【答え・二】
問題2
- 低圧屋内配線の分岐回路の設計で,配線用遮断器,分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして,適切なものは。




ただし,分岐点から配線用遮断器までは3m,配線用遮断器からコンセントまでは8mとし,電線の数値は分岐回路の電線軟銅線の太さを示す。
また,コンセントは兼用コンセントではないものとする。
【解説】
この問題は以下の表を覚えておかないといけません。
| 分岐回路の種類 | 過電流遮断器の 定格容量 | コンセントの 定格電流 | 電線太さの最小値 |
|---|---|---|---|
| 15[A]分岐回路 | 15[A] | 15[A]以下 | 直径1.6mm以上(または2mm2以上) |
| B20[A]分岐回路 配線用遮断器 | 20[A]以下 | 20[A]以下 | 直径1.6mm以上(または2mm2以上) |
| 20[A]分岐回路 | 20[A]のヒューズに限る | 20[A] | 直径2mm以上(または3.5mm2以上) |
| 30[A]分岐回路 | 30[A]以下 | 20[A]~30[A] | 直径2.6mm以上(または5.5mm2以上) |
| 40[A]分岐回路 | 40[A]以下 | 30[A]~40[A] | 断面積8mm2以上 |
| 50[A]分岐回路 | 50[A]以下 | 40[A]~50[A] | 断面積8mm2以上 |
イですが30Aの回路です。表よりコンセントの定格電流は20[A]~30[A]です。
イのコンセント定格電流は30Aなので基準に入っているので正しいです。
次にロですがロもイと同じく30Aの回路です。表よりコンセントの定格電流は20[A]~30[A]です。
しかしロのコンセントの定格電流は15Aなので準に合致していません。
ハと二ですが20Aの回路です。コンセントの定格電流は、20A以下となっています。
ハのコンセントの定格電流は20Aで二のコンセントの定格電流は15Aでともに20A以下なので正しいで。
【答え・ロ】
問題2-1
- 低圧屋内配線の分岐回路の設計で,配線用遮断器,分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして,適切なものは。




ただし,分岐点から配線用遮断器までは3 m,配線用遮断器からコンセントまでは8 mとし,電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。
また,コンセントは兼用コンセントではないものとする。
【解説】
同じく上の表を覚えておかないといけない問題です。
今度は電線の太さも関係している問題です。
順に見ていくと
イですが30Aの回路です。表よりコンセントの定格電流は20[A]~30[A]です。電線太さの最小値は直径2.6mm以上(または5.5mm2以上)です。
しかしイでは2.0mmになっているので基準に適合していないので誤りです。
ロですが20Aの回路です。表よりコンセントの定格電流は20[A]以下です。電線太さの最小値は直径1.6mm以上(または2mm2以上)です。
しかしロのコンセントの定格電流は30Aになっているので基準に適合していないので誤りです。
ハですが30Aの回路です。表よりコンセントの定格電流は20[A]~30[A]です。電線太さの最小値は直径2.6mm以上(または5.5mm2以上)です。
ハですが電線の太さは5.5mm2で基準を満たしていますがハのコンセントの定格電流は15Aなので基準を満たしていないので誤りです。
二ですが20Aの回路です。表よりコンセントの定格電流は20[A]以下です。電線太さの最小値は直径1.6mm以上(または2mm2以上)です。
コンセントの定格電流は20Aで電線の太さも2.0mmなので基準を満たしています。
従って正しいのは二になります。
【答え・二】
問題2-2
- 低圧屋内配線の分岐回路の設計で,配線用遮断器,分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして,適切なものは。




ただし,分岐点から配線用遮断器までは3 m,配線用遮断器からコンセントまでは8 mとし,電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。
また,コンセントは兼用コンセントではないものとする。
【解説】
イから順に見ていきます。
イですが20Aの回路です。表よりコンセントの定格電流は20[A]以下です。電線太さの最小値は直径1.6mm以上(または2mm2以上)です。
しかしイのコンセントの定格電流は30Aになっているので基準を満たしていません。誤りです。
次にロとハですが30Aの回路です。表よりコンセントの定格電流は20[A]~30[A]です。電線太さの最小値は直径2.6mm以上(または5.5mm2以上)です。
ロはコンセントの定格電流が20Aなので基準を満たしていますが電線の太さが2.0mmなので基準を満たしていませんので誤りです。
ハは電線の太さが2.6mmで基準を満たしていますがコンセントの定格電流が15Aで基準を満たしていないので誤りいです。
次に二ですが50Aの回路です。表よりコンセントの定格電流は40[A]~50[A]です。電線太さの最小値は断面積14mm2です。
二はコンセントの定格電流は50Aで電線の太さも14mm2と基準を満たしているので正しいです。
【答え・二】
問題3
- 多数の金属管が集合する場所等で,通線を容易にするために用いられるものは。
- イ.分電盤
- ロ.プルボックス
- ハ.フィクスチュアスタッド
- ニ.スイッチボックス
【解説】
通線を容易にするために用いられるものはプルボックスです。
これは知識問題として知っておく必要があります。
イの分電盤は配電盤から受けた電気を各負荷へ送る中間の盤で、電灯分電盤と動力分電盤があります。
ハのフィクスチュアスタッドはコンクリート天井埋込みボックスから照明器具を吊るすときに使用する部品です。
二のスイッチボックスはそのままスイッチやコンセントを収める箱のことです。
【答え・ロ】
問題4
- アウトレットボックス(金属製)の使用方法として,不適切なものは。
- イ.金属管工事で電線の引き入れを容易にするのに用いる。
- ロ.金属管工事で電線相互を接続する部分に用いる。
- ハ.配線用遮断器を集合して設置するのに用いる。
- ニ.照明器具などを取り付ける部分で電線を引き出す場合に用いる。
【解説】
結論から言うとイとロと二が正しい記述で、ハが誤りです。
配線用遮断器を集合して設置するのに用いるのは分電盤や配電盤になります。
【答え・ハ】
問題5
- 絶縁物の最高許容温度が最も高いものは。
- イ.600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)
- ロ.600V二種ビニル絶縁電線(HIV)
- ハ.600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)
- ニ.600Vビニル絶縁電線(IV)
【解説】
知識問題知っておきましょう。
イの600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)は90度
ロの600V二種ビニル絶縁電線(HIV)は75度
ハの600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)は60度
二の600Vビニル絶縁電線(IV)は60度
【答え・イ】
問題6
- 使用電圧が300 V以下の屋内に施設する器具であって,付属する移動電線にビニルコードが使用できるものは。
- イ.電気扇風機
- ロ.電気こたつ
- ハ.電気こんろ
- ニ.電気トースター
【解説】
ビニルコードですが、熱を出さない小型機器に使用できます。
従ってイの電気扇風機が正しいです。
【答え・イ】
問題7
- 耐熱性が最も優れているものは。
- イ.600V二種ビニル絶縁電線
- ロ.600Vビニル絶縁電線
- ハ.MIケーブル
- ニ.600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル
【解説】
正しいのはハのMIケーブルです。
MIケーブルは250度です。
MIケーブルは耐火配線用に使用されます。
一緒に覚えましょう。
600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)は90度
600V二種ビニル絶縁電線(HIV)は75度
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)は60度
600Vビニル絶縁電線(IV)は60度
【答え・ハ】
問題8
- 600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブルの特徴として,誤っているものは。
- イ.分別が容易でリサイクル性がよい。
- ロ.焼却時に有害なハロゲン系ガスが発生する。
- ハ.ビニル絶縁ビニルシースケーブルと比べ絶縁物の最高許容温度が高い。
- ニ.難燃性がある。
【解説】
誤っているのはロです。
焼却時に有害なハロゲン系ガスが発生しません。
イとハと二は正しいので覚えておきましょう。
【答え・ロ】
問題9
- コンクリート壁に金属管を取り付けるときに用いる材料及び工具の組合せとして,適切なものは。
- イ.カールプラグ
ステープル
ホルソ
ハンマ - ロ.サドル
振動ドリル
カールプラグ
木ねじ - ハ.たがね
コンクリート釘
ハンマ
ステープル - ニ.ボルト
ホルソ
振動ドリル
サドル
【解説】
正しいのはロです。
サドル
振動ドリル
カールプラグ
木ねじ
サドルは金属管を造営物に取り付けるときに、金属管を支持するものです。
振動ドリルはコンクリートに穴を開けるために使用します。
カールプラグと木ねじですが、コンクリートに穴を開けそこにカールプラグを入れて木ねじで止められるようにするものです。
その他の工具についてですが
ステープルは造営物にケーブルを固定するものでコンクリート壁にも、また、金属管にも使えない。
ホルソは鋼板に穴を開けるときに電気ドリルに取り付けるものでコンクリート壁には使えません。
ハンマはステープルを打ち込む時に使うもので今回は使いません。
たがねはコンクリートを割ったり壊したりする時に使うもので今回は使いません。
コンクリート釘はこれはコンクリートでは使えそうですね。でも金属管を取り付けでは使いません。
ボルトはねじの1種なので、コンクリートにも使えます。
しかし今回の工事では使いません。
【答え・ロ】
問題10
- 電気工事の作業と使用する工具の組合せとして,誤っているものは。
- イ.金属製キャビネットに穴をあける作業とノックアウトパンチャ
- ロ.木造天井板に電線管を通す穴をあける作業と羽根ぎり
- ハ.電線,メッセンジャワイヤ等のたるみを取る作業と張線器
- ニ.薄鋼電線管を切断する作業とプリカナイフ
【解説】
イの組合せは正しい。
ノックアウトパンチャは鋼板に穴を開ける油圧式の工具です。
従って金属製キャビネットに穴をあける作業に使用します。
ロの組合せは正しい。
羽根ぎりは木材に穴を開ける工具です。
従って木造天井板に電線管を通す穴をあける作業に使用します。
ハの組合せは正しい。
張線器は架空配線の張線やたるみの調整に使う工具です。
従って電線,メッセンジャワイヤ等のたるみを取る作業に使用します。
二の組合せが誤りです。
プリカナイフですが二種金属製可とう電線管の切断に使います。
二の薄鋼電線管は金属管になりますので金属管の切断にはや金切のこやパイプカッタを使います。
【答え・二】
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