令和3年度午前
問題6
- 図aのような単相3線式電路と、図bのような単相2線式電路がある。図aの電線1線当たりの供給電力は、図bの電線1線当たりの供給電力の何倍か。
- イ.1/3
- ロ.1/2
- ハ.4/3
- ニ.5/3
ただし、Rは定格電圧V[V]の抵抗負荷であるとする。
【解説】 になり
図aの電線1線当たりの供給電力は、図bの電線1線当たりの供給電力の何倍か。
なので
になります。
【答え・ハ】
問題7
- 三相短絡容量[V・A]を百分率インピーダンス%Z[%]を用いて表した式は。
ただし、V=基準線間電圧[V]、I=基準電流[A]とする。
【解説】
三相短絡容量をPs
基準容量をPn
とすると
【答え・ロ】
問題8
- 図のように取り付け角度が30°となるように支線を施設する場合、支線の許容張力をTS=24.8kNとし、支線の安全率を2とすると、電線の水平張力Tの最大値[kN]は。
- イ.3.1
- ロ.6.2
- ハ.10.7
- ニ.24.8
【解説】
支線の許容張力Ts=24.8kNで、支線の安全率を2とすると、支線に加わる張力を24.8/2=12.4[kN]以下としなければならない。
このときに、電線の水平張力の最大値T[kN]は、次のようになります。
【答え・ロ】
問題9
- 定格容量200kV・A、消費電力120kW、遅れ力率cosΘ1=0.6の負荷に電力を供給する高圧受電設備に高圧進相コンデンサを施設して、力率をcosΘ2=0.8に改善したい。必要なコンデンサの容量[kvar]は。
- イ.35
- ロ.70
- ハ.90
- ニ.160
ただし、tanΘ1=1.33、tanΘ2=0.75とする。
【解説】 力率改善前の無効電力Q1[kvar]は、
Q1=120tanΘ1[kvar]
力率改善後の無効電力Q2[kvar]は、
Q2=120tanΘ2[kvar]
になります。
必要なコンデンサ容量QC[kvar]は
QC=Q1-Q2
より
QC=Q1-Q2=120tanΘ1-120tanΘ2=120(tanΘ1-tanΘ2)
=120(1.32-0.75)=120 x 0.58=69.6
になり
約70[kvar]
【答え・ロ】
問題10
- 三相かご形誘導電動機が、電圧200V、負荷電流10A、力率80%、効率90%で運転されているとき、この電動機の出力[kW]は。
- イ.1.4
- ロ.2.0
- ハ.2.5
- ニ.4.3
【解説】
三相かご形誘導電動機の出力は
P=√3VIcosΘ
で求められますので
これに効率90%なので
P=√3VIcosΘ x 0.9
で求めることができます。
P=√3 x 200 x 10 x 0.8 x 0.9 = 2500W=2.5[kW]
【答え・ハ】
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