平成30年度
問題16
- 有効落差100m、使用水量20m3/sの水力発電所の発電機出力[MW]は。
- イ.19
- ロ.12.7
- ハ.16.7
- ニ.18.7
ただし、水車と発電機の総合効率は85%とする。
【解説】
水力発電所の発電機出力P[MW]は
P=9.8QHη=9.8 x 20 x 100 x 0.85
=16600[kW]=16.7[MW]
【答え・ハ】
問題17
- 図は汽力発電所の再熱サイクルを表したものである。図中のA、B、C、Dの組合せとして、正しいものは。
- イ.A:再熱器 B:復水器 C:過熱器 D:ボイラ
- ロ.A:過熱器 B:復水器 C:再熱器 D:ボイラ
- ハ.A:ボイラ B:過熱器 C:再熱器 D:復水器
- ニ.A:復水器 B:ボイラ C:過熱器 D:再熱器
【解説】
再熱サイクルは、蒸気タービンの効率を満たすために、高圧タービンの排気を再熱器で再び加熱し、高圧の蒸気として低圧タービンに用いるものでハの組合せが正しい。
- ボイラ内の過熱器で高温・高圧の蒸気が発生し高圧蒸気タービンに送ります。
- 高圧蒸気タービンで仕事が行なわれると蒸気の圧力が下がり、湿り度が増すので、ボイラ内の再熱器で再度加熱し低圧蒸気タービンに送ります。
【答え・ハ】
問題18
- ディーゼル機関のはずみ車(フライホイール)の目的として、正しいものは。
- イ.停止を容易にする。
- ロ.冷却効果を良くする。
- ハ.始動を容易にする。
- ニ.回転のムラを滑らかにする。
【解説】
ディーゼル機関のはずみ車(フライホイール)は 往復運動を回転運動に変換する時に発生する回転のむらを滑らかにするための装置です。
【答え・ニ】
問題19
- 送電用変圧器の中性点接地方式に関する記述として、誤っているものは。
- イ.非接地方式は、中性点を接地しない方式で、異常電圧が発生しやすい。
- ロ.直接接地方式は、中性点を導線で接地する方式で、地絡電流が大きい。
- ハ.抵抗接地方式は、地絡故障時、通信線に対する電磁誘導障害が直接接地方式と比較して大きい。
- ニ.消弧リアクトル接地方式は、中性点を送電線路の対地静電容量と並列共振するようなリアクトルで接地する方式である。
【解説】
抵抗接地方式は、中性点を数百Ωの抵抗を接続して接地する方式で、直接接地方式より地絡電流が小さく、通信線に対する電磁誘導障害が小さい。
- 非接地方式は、中性点を接地しないため地絡電流が流れないため、異常電圧が発生しやすくなります。
- 直接接地方式は、中性点を導線のみで接地するので、地絡電流がそのままの大きさで流れて行きます。
- 消弧リアクトル接地方式は、中性点を送電線路の対地静電容量と並列共振するようなリアクトルで設置する方式です。
【答え・ハ】
問題20
- 零相変流器と組み合わせて使用する継電器の種類は。
- イ.過電圧継電器
- ロ.過電流継電器
- ハ.地絡継電器
- ニ.比率差動継電器
【解説】
零相変流器(ZCT)と組み合わせて使用する機器は、地絡継電器(GR)です。
- 地絡継電器とは
- 電路が大地と接触した時の事故電流をZCTで検出します。
- 検出した地絡電流が継電器の整定値以上の場合、遮断器を作動させます。
【答え・ハ】
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