令和2年度
問題21
- キュービクル式高圧受電設備の特徴として、誤っているものは。
- イ.接地された金属製箱内に機器ー式が収容されるので、安全性が高い。
- ロ.開放形受電設備に比べ、より小さな面積に設置できる。
- ハ.開放形受電設備に比べ、現地工事が簡単となり工事期間も短縮できる。
- ニ.屋外に設置する場合でも、雨等の吹き込みを考慮する必要がない。
【解説】
キュービクル式高圧受電設備は遮断器や変圧器などを金属箱に収納して施設する方式です。
開放型と比較して箱内に納めているため内部は守られていますが、屋外に設置する場合は雨等の吹き込みに対する対策をした上で施設しなければなりません。
【答え・ニ】
問題22
- 写真に示すGR付PASを設置する場合の記述として、誤っているものは。
- イ.自家用側の引込みケーブルに短絡事故が発生したとき、自動遮断する。
- ロ.電気事業用の配電線への波及事故の防止に効果がある。
- ハ.自家用側の高圧電路に地絡事故が発生したとき、自動遮断する。
- ニ.電気事業者との保安上の責任分界点又はこれに近い箇所に設置する。
【解説】
GR付PASは、地絡事故時に自動遮断する。
短絡電流を遮断する能力はありません。
短絡事故が発生したときは過電流ロック機能が働いて、自動遮断しないようになっています。
【答え・イ】
問題23
- 写真に示す機器の用途は。
- イ.零相電流を検出する。
- ロ.高電圧を低電圧に変成し、計器での測定を可能にする。
- ハ.進相コンデンサに接続して投入時の突入電流を抑制する。
- ニ.大電流を小電流に変成し、計器での測定を可能にする。
【解説】
写真の機器は変流器です。
高圧電路の電流を小電流に変成します。
また、変成された過電流・短絡電流は過電流継電器を経て、遮断器、計器類(電流計、電力計)を動作させます。
イの説明は零相変流器で、高圧電路の地絡事故時の零相電流(地絡電流)を検出します。
ロの説明は計器用変圧器で、高圧電路の電圧を低電圧に変圧して、電圧計、電力計などの計器類や保護継電器などの動作電源を供給します。
ハの説明は直列リアクトルで、高圧進相コンデンサに直列に接続して、電路の電圧波形の歪みの軽減、コンデンサ投入時の突入電流の抑制をします。
【答え・ニ】
問題24
- 低圧分岐回路の施設において、分岐回路を保護する過電流遮断器の種類、軟銅線の太さ及びコンセントの組合せで、誤っているものは。
- イ.
- ロ.
- ハ.
- ニ.
【解説】
20Aのヒューズが基準で、この場合の軟銅線の太さは2.0mmです。
電流が10A増える毎に軟銅線の太さは1段階上の太さになります。
従ってハが誤りです。
【答え・ハ】
問題25
- 引込柱の支線工事に使用する材料の組合せとして、正しいものは。
- イ.亜鉛めっき鋼より線、玉がいし、アンカ
- ロ.耐張クランプ、巻付グリップ、スリーブ
- ハ.耐張クランプ、玉がいし、亜鉛めっき鋼より線
- ニ.巻付グリップ、スリーブ、アンカ
【解説】
支線工事は電柱と地中とを支える部分の工事のことです。
【答え・イ】
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