令和2年度
問題16
- 全揚程200m、揚水流量が150m3/sである揚水式発電所の揚水ポンプの電動機の入力[MW]は。
ただし、電動機の効率を0.9、ポンプの効率を0.85とする。
- イ.23
- ロ.39
- ハ.225
- ニ.384
【解説】
揚水ポンプの電動機の出力P0[kW]は、全揚程をH[m]、揚水流量をQ[m3/s]、ポンプの効率をηp、電動機の入力pi[kw]、電動機の効率をηmとすると以下の式が成り立つ。
従って、揚水ポンプの電動機の入力pi[MW]は因みに9.8は重力加速度9.8[m/s2]のことです。
【答え・ニ】
問題17
- タービン発電機の記述として、誤っているものは。
- イ.タービン発電機は、駆動力として蒸気圧などを利用している。
- ロ.タービン発電機は、水車発電機に比べて回転速度が大きい。
- ハ.回転子は、非突極回転界磁形(円筒回転界磁形)が用いられる。
- ニ.回転子は、一般に縦軸形が採用される。
【解説】
タービン発電機は、蒸気タービンやガスタービンによって駆動される発電機のことで、タービン発電機は蒸気圧などの運動エネルギーを電力へ変換する設備です。タービンは高速回転のため発電機は直径が小さく、軸方向に長い構造になっています。
タービン発電機は軸が長いため回転子は一般的に水平軸形が採用されています。
【答え・ニ】
問題18
- 送電・配電及び変電設備に使用するがいしの塩害対策に関する記述として、誤っているものは。
- イ.沿面距離の大きいがいしを使用する。
- ロ.がいしにアークホーンを取り付ける。
- ハ.定期的にがいしの洗浄を行う。
- ニ.シリコンコンパウンドなどのはっ水性絶縁物質をがいし表面に塗布する。
【解説】
がいしにアークホーンを取り付けるのは雷害対策です。
がいしの塩害対策は次に示します。- 沿面距離の大きいがいしを使用する。
- 定期的にがいしの洗浄を行う。
- シリコンコンパウンドなどのはっ水性絶縁物質をがいし表面に塗布する
- がいし数を直列に増加する。
【答え・ロ】
問題19
- 配電用変電所に関する記述として、誤っているものは。
- イ.配電電圧の調整をするために、負荷時タップ切換変圧器などが設置されている。
- ロ.送電線路によって送られてきた電気を降圧し、配電線路に送り出す変電所である。
- ハ.配電線路の引出口に、線路保護用の遮断器と継電器が設置されている。
- ニ.高圧配電線路は一般に中性点接地方式であり、変電所内で大地に直接接地されている。
【解説】
高圧配電線路は一般に非接地方式です。
これは、1線地絡電流を小さくして、変圧器の混触時に低圧電路の電位上昇を抑制したり、通信線への電磁誘導障害を小さくするため。【答え・ニ】
問題20
- 次の機器のうち、高頻度開閉を目的に使用されるものは。
- イ.高圧断路器
- ロ.高圧交流負荷開閉器
- ハ.高圧交流真空電磁接触器
- ニ.高圧交流遮断器
【解説】
高頻度開閉を目的に使用されるものは高圧交流真空電磁接触器です。
VMCとも表されます。
電磁石の力で回路を開閉する開閉器です。
【答え・ハ】
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