令和2年度
図は、高圧受電設備の単線結線図である。この図の矢印で示す箇所に関する以下の問いに対して、答えを1つ選びなさい。
(注)図において、問いに直接関係のない部分等は、省略又は簡略化してある。
問題46
- ①で示す機器の役割は。
- イ.一般送配電事業者側の地絡事故を検出し、高圧断路器を開放する。
- ロ.需要家側電気設備の地絡事故を検出し、高圧交流負荷開閉器を開放する。
- ハ.一般送配電事業者側の地絡事故を検出し、高圧交流遮断器を自動遮断する。
- ニ.需要家側電気設備の地絡事故を検出し、高圧断路器を開放する。
【解説】
①で示す機器はDGR付PAS(地絡方向継電装置付高圧交流負荷開閉器)です。
内蔵のZCT(零相変流器)が地絡電流、ZPD(零相基準入力装置)が零相電圧を検出し、DGR(地絡方向継電器)と組み合わせて開閉器の開放動作を行います。
【答え・ロ】
問題47
- ②で示す機器の定格一次電圧[kV]と定格二次電圧[V]は。
- イ.定格一次電圧:6.6kV 定格二次電圧:105V
- ロ.定格一次電圧:6.6kV 定格二次電圧:110V
- ハ.定格一次電圧:6.9kV 定格二次電圧:105V
- ニ.定格一次電圧:6.9kV 定格二次電圧:110V
【解説】
②で示す機器はVT(計器用変圧器)です。
高電圧を絶縁して低圧電圧計で測定する時に使用します。
定格一次電圧は6.6kV、定格二次電圧は110Vと規定されています。
【答え・ロ】
問題48
- ③で示す部分に設置する機器と個数は。
【解説】
③で示す機器はCT(変流器)です。
一次側に1個、二次側に1個で計2個設置します。
【答え・ニ】
問題49
- ④に設置する機器と台数は。
【解説】
④で図には「△3△」と書かれていますから
この記号の意味は単相変圧器3台をデルタ結線で使用するという意味です。
選択肢の中から、
(1)と(2)は単相変圧器
(3)と(4)は三相変圧器
になります。
【答え・イ】
問題50
- ⑤で示す部分に使用できる変圧器の最大容量[kV・A]は。
- イ.50
- ロ.100
- ハ.200
- ニ.300
【解説】
⑤で示す部分にはPC(高圧カットアウト)が付いています。
PCには使用制限があり、変圧器容量300kV・A以下、コンデンサ容量50kvar以下と規定されています。
【答え・イ】
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