令和元年度
問題16
- 水力発電所の発電用水の経路の順序として、正しいものは。
- イ.水車 → 取水口 → 水圧管路 → 放水口
- ロ.取水口 → 水車 → 水圧管路 → 放水口
- ハ.取水口 → 水圧管路 → 水車 → 放水口
- ニ.水圧管路 → 取水口 → 水車 → 放水口
【解説】
水力発電の発電用水の経路の順序は次の通りです。
取水口→水圧管路→水車→放水路
- 取水口:水を導水する設備
- 水圧管路:水車に圧力水を送水するための水路
- 水車:水のエネルギーと機械エネルギーを水車で変換(水車にはベルトン水車、フランシス水車、プロペラ水車があります。)
- 放水路:水車から放出された水を河川などに放水する水路のことです。
【答え・ハ】
問題17
- 風力発電に関する記述として、誤っているものは。
- イ.風力発電装置は、風速等の自然条件の変化により発電出力の変動が大きい。
- ロ.一般に使用されているプロペラ形風車は、垂直軸形風車である。
- ハ.風力発電装置は、風の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する装置である。
- ニ.プロペラ形風車は、一般に風速によって翼の角度を変えるなど風の強弱に合わせて出力を調整することができる。
【解説】
風力発電は、風の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して電気を作る。
一般に使用されているプロペラ形風車は、水平軸形風車です。
プロペラ形風車は、一般に風速によって、翼の角度を変えることができ、風速に合わせて出力を調整し出力変動を小さくしている。
【答え・ロ】
問題18
- 高圧ケーブルの電力損失として、該当しないものは。
- イ.抵抗損
- ロ.誘電損
- ハ.シース損
- ニ.鉄損
【解説】
鉄損は、変圧器の鉄心に渦電流が流れて生ずる渦電流損等で、電力ケーブルでは生じない。
高圧ケーブルの電力喪失には3種類あり抵抗損、誘電損、シース損です。
- 抵抗損:ケーブル内の導体に電流が流れることによって発生する損失のことをいいます。ケーブルで発生する損失の内で最も大きい損失。
- 誘電損:ケーブルの絶縁体内で発生する損失です。交流電圧の印可により発生する。
- シース損:ケーブルの金属シース(被膜や遮へい層)に誘導される電流によって発生する損失。
【答え・二】
問題19
- 架空送電線路に使用されるアークホーンの記述として、正しいものは。
- イ.電線と同種の金属を電線に巻き付けて補強し、電線の振動による素線切れなどを防止する。
- ロ.電線におもりとして取り付け、微風により生ずる電線の振動を吸収し、電線の損傷などを防止する。
- ハ.がいしの両端に設け、がいしや電線を雷の異常電圧から保護する。
- ニ.多導体に使用する間隔材で、強風による電線相互の接近・接触や負荷電流、事故電流による電磁吸引力から素線の損傷を防止する。
【解説】
アークホーン:がいしの両端に設け、がいしや電線を雷の異常電圧から保護します。
- イの説明はアーマロッドです。
- ロの説明はダンパです。
- ニの説明はスペーサです。
【答え・ハ】
問題20
- 高圧受電設備の受電用遮断器の遮断容量を決定する場合に、必要なものは。
- イ.受電点の三相短絡電流
- ロ.受電用変圧器の容量
- ハ.最大負荷電流
- ニ.小売電気事業者との契約電力
【解説】
高圧受電設備の受電用遮断器は、過負荷、短絡事故や地絡事故時に遮断できるものでなければなりません。
従って、最大の電流が流れる受電点の三相短絡電流が必要となります。
【答え・イ】
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