令和6年過去問題ー計算問題以外の解説1
問題11
- 三相誘導電動機の始動において,全電圧始動(じか入れ始動)と比較して,スターデルタ始動の特徴として,正しいものは。
- イ.始動時間が短くなる。
- ロ.始動電流が小さくなる。
- ハ.始動トルクが大きくなる。
- ニ.始動時の巻線に加わる電圧が大きくなる。
【解説】
スターデルタ始動の特徴の問題です。
スターデルタ始動とは、始動時にはスター結線(Y結線)とし、回転速度が大きくなったらデルタ結線(Δ結線)に切り替える始動法です。
スターデルタ始動することにより始動電流を、3分の1に減らすことができます。
【答え・ロ】
問題12
- 極数6の三相かご形誘導電動機を周波数60 Hzで使用するとき,最も近い回転速度[min-1]は。
- イ.600
- ロ.1200
- ハ.1800
- ニ.3600
【解説】
この問題は公式をそのまま覚えておく必要があります。
回転速度Nsは
Ns=120f/P
f:周波数
P:極数
で求めることができます。
Ns=120 x 60 / 6=1200[min-1]
【答え・ロ】
問題13
- 組み合わせて使用する機器で,その組合せが明らかに誤っているものは。
- イ.ネオン変圧器と高圧水銀灯
- ロ.光電式自動点滅器と庭園灯
- ハ.零相変流器と漏電警報器
- ニ.スターデルタ始動装置と一般用低圧三相かご形誘導電動機
【解説】
イが誤りです。
ネオン変圧器にはネオン放電灯を使われます。
【答え・イ】
問題14
- 低圧電路に使用する定格電流が20 Aの配線用遮断器に25 Aの電流が継続して流れたとき,この配線用遮断器が自動的に動作しなければならない時間[分]の限度(最大の時間)は。
- イ.20
- ロ.30
- ハ.60
- ニ.120
【解説】 以下の表は覚えておかないといけません。


20Aの配線用遮断器で、25Aの電流が流れています。
25÷20
より1.25倍の電流が流れています。
表より30A以下で定格電流の1.25倍の場合は60分以内とあります。
【答え・ハ】
問題15
- 低圧屋内配線工事で,600Vビニル絶縁電線(軟銅線)をリングスリーブ用圧着工具とリングスリーブE形を用いて終端接続を行った。接続する電線に適合するリングスリーブの種類と圧着マーク(刻印)の組合せで,a~dのうちから不適切なものを全て選んだ組合せとして,正しいものは。
- イ.a,b
- ロ.b,c
- ハ.c,d
- ニ.a,d

【解説】
私の考え方ですけど
点数で求めていきます。
まず
- 1.6mmを1点
- 2.0mmを2点
- 2点・・・〇
- 3点と4点・・・小
- 5点と6点・・中
- aは1.6mm が2本なので1点+1点=2点(〇)適切
- bは1.6mmが2本と2.0mmが1本なので1点+1点+2点=4点(小)不適切
- cは1.6mmが4本なので1点+1点+1点+1点=4点(小)不適切
- dは1.6mmが1本と2.0mmが2本なので1点+2点+2点=5点(中)適切
【答え・ロ】
問題16
- 600 Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形1.6 mmを使用した低圧屋内配線工事で,絶縁電線相互の終端接続部分の絶縁処理として,不適切なものは。
- イ.差込形コネクタにより接続し,接続部分をビニルテープで巻かなかった。
- ロ.リングスリーブ(E形)により接続し,接続部分を黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約0.5mm)で半幅以上重ねて1回(2層)巻いた。
- ハ.リングスリーブ(E形)により接続し,接続部分をビニルテープで半幅以上重ねて1回(2層)巻いた。
- ニ.リングスリーブ(E形)により接続し,接続部分にリングスリーブ用の絶縁キャップを被せ,ビニルテープで巻かなかった。
ただし,ビニルテープはJISに定める厚さ約0.2 mmの電気絶縁用ポリ塩化ビニル粘着テープとする。
【解説】
順に見ていくと
イですが差込形コネクタによって接続した場合、絶縁テープを巻く必要はありません。
従って正しいです。
ロですが黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約 0.5 mm)での絶縁処理ですが、半幅以上重ねて1回以上(2層以上)巻かないといけません。
従って正しいです。
ハですが「ビニルテープ」での絶縁処理ですが、半幅以上重ねて2回以上(4層以上)巻かないといけません。
従って誤りです。
二ですが正しい記述です。
リングスリーブ用の絶縁キャップを被せたら、絶縁テープを巻く必要はありません。
【答え・ハ】
問題17
- 使用電圧100 Vの低圧屋内配線のライティングダクト工事として,不適切なものは。
- イ.ライティングダクトの開口部を下に向け支持点間の距離を1.5 mとし,造営材に堅ろうに取り付けた。
- ロ.ライティングダクトの終端部をエンドキャップを用いて閉そくした。
- ハ.ライティングダクトの全長が3.5 mであったので,D種接地工事を省略した。
- ニ.建造物の壁を貫通してライティングダクトを設置した。
【解説】
イですが正しい記述です。
ライティングダクト工事の支持点間の距離は、2m以下です。
従ってを1.5 mとし,造営材に堅ろうに取り付けても問題ありません。
ロですが正しい記述です。
ライティングダクト工事では、その終端部を閉そくする必要があります。
そのために使用するのがエンドキャップです。
ハの記述は正しいです。
ライティングダクト工事では、対地電圧が150V以下で、長さが4m以下のときに、D種接地工事を省略できます。
従って3.5 mではD種接地工事を省略できます。
二の記述が誤りです。
ライティングダクト工事のダクトは、造営材を貫通してはいけません。
【答え・二】
問題18
- 使用電圧100 Vの屋内配線の施設場所における工事の種類で,不適切なものは。
- イ.点検できない隠ぺい場所であって,乾燥した場所のライティングダクト工事
- ロ.点検できない隠ぺい場所であって,湿気の多い場所の防湿装置を施した合成樹脂管工事(CD管を除く)
- ハ.展開した場所であって,湿気の多い場所のケーブル工事
- ニ.展開した場所であって,湿気の多い場所の防湿装置を施した金属管工事
【解説】
合成樹脂管工事、金属管工事、2種金属可とう電線管工事、ケーブル工事は、どこでも工事可能です。
従ってその時点でロ、ハ、ニはどこでも工事ができます。
イですがライティングダクト工事ですが、展開して乾燥した場所と点検できる隠ぺい場所で、乾燥した場所にしか工事ができません。
L
不適切なのはイになります。
【答え・イ】
問題19
- 使用電圧200 Vの三相電動機回路の施工方法で,不適切なものは。
- イ.湿気の多い場所に1種金属製可とう電線管を用いた金属可とう電線管工事を行った。
- ロ.造営材に沿って取り付けた600V ビニル絶縁ビニルシースケーブルの支持点間の距離を2 m以下とした。
- ハ.金属管工事に600Vビニル絶縁電線を使用した。
- ニ.乾燥した場所の金属管工事で,管の長さが3 m なので金属管の D 種接地 工事を省略した。
【解説】
順に見ていきます。
イですが誤りです。
湿気の多い場所に1種金属製可とう電線管は、工事できません。
2種金属製可とう電線管なら工事可能です。
ロですが正しい記述です。
ケーブル工事の支持点間は、2m以内にしないといけない。
従って2m以下となっているので問題ありません。
ハですが正しい記述です。
金属管工事には、屋外用ビニル絶縁電線(OW)以外の絶縁電線を使用します。
従って600Vビニル絶縁電線を使用した。とあるので問題ありません。
二ですが正しい記述です。
金属管工事の場合、乾燥した場所で、管の長さが4m以下なら、D種接地工事を省略できます。
従って管の長さが3 m なので金属管の D 種接地 工事を省略した。とあるので問題ありません。
【答え・イ】
問題20
- 店舗付き住宅の屋内に三相3線式200 V,定格消費電力2.5 kWのルームエアコンを施設した。このルームエアコンに電気を供給する電路の工事方法として,適切なものは。
- イ.専用の過電流遮断器を施設し,合成樹脂管工事で配線し,コンセントを使用してルームエアコンと接続した。
- ロ.専用の漏電遮断器(過負荷保護付)を施設し,ケーブル工事で配線し,ルームエアコンと直接接続した。
- ハ.専用の配線用遮断器を施設し,金属管工事で配線し,コンセントを使用してルームエアコンと接続した。
- ニ.専用の開閉器のみを施設し,金属管工事で配線し,ルームエアコンと直接接続した。
ただし,配線は接触防護措置を施し,ルームエアコン外箱等の人が触れるおそれがある部分は絶縁性のある材料で堅ろうに作られているものとする。
【解説】
イですが誤りです。
屋内に三相 3 線式 200 V, 定格消費電力 2.5kW のルームエアコンを施設する場合ですが、コンセントは使えません。
直接接続です。
ロですが正しい記述です。そのままです。
ハですが誤りです。
ハもイと同様にコンセントは使えません。
二ですが誤りです。
正しくは
専用の開閉器および過電流遮断器を施設し,金属管工事で配線し,ルームエアコンと直接接続した。
【答え・ロ】
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